苦手意識を持っているうちは英語を勉強しちゃダメな理由 イングリッシュ王子です♪ 僕は時々、「苦手意識を持っているうちは英語を勉強してはダメって本当なの?」という質問をされることがあります。結論からいえば「Yes」です。でも、ダメと言うと少し誤解があるかもしれません。言葉を変えれば「苦手意識のあるなしで、英語の学習効率が何倍も違ってくる」という事なのです。それがどうしてかという理由を説明します。

そもそも苦手だから勉強するのでは?

たしかに、苦手だからと言って勉強しなければ、英語が得意になることはないと思います。でも一体どれくらい勉強すれば苦手じゃなくなるのでしょう。僕たち日本人は中学・高校で6年間(文部科学省の学習指導要綱によると962.5時間)、大学も合わせれば7年間以上も英語を勉強しているのです。なのに英語が得意な人は少ない気がします。これは、学校で習った手順でただ時間をかけて英語を勉強しても、苦手な人は苦手のままという事です。

日本人が英語が苦手な理由

では、時間をかけても英語が得意にならない一番の理由は何なのでしょうか?じつは「苦手意識を持っている」ことが日本人の英語の上達を遅くしている理由であると、社会心理学の研究が指摘しています。これは「自己成就予言」と呼ばれていて、苦手意識という「心の壁」を作ることで、本当に苦手な状態になってしまう現象なのだそうです。 (参照:社会心理学小辞典/有斐閣/自己成就予言)

英語が苦手というイメージの正体

英語の苦手意識とはそもそもどのようなものなのでしょう? この問題についての専門家は、以下の3つを挙げる声が多いようです。

トラウマ

 日本の英語教育といえば、重箱の隅をつつくような例外的知識を問われる試験英語です。そして減点主義です。人前で発表させられて失敗して笑われたりしたら簡単にトラウマになります。これを繰り返しやらされてきたので、英語は怖いし難しいというトラウマ的な苦手意識が生まれます。

正しい英語があるという勘違い

 英語の翻訳家や通訳などの専門家を目指すのであれば、正しい英語を学ぶ必要があります。でも多くの人にとって、英語はコミュニケーションのための道具なのです。だから文法や発音が間違っていたとしても、相手に意味が伝わればそれでOKなのです。日本人は几帳面なので、あいまいな状態では使えたことにならないと思ってしまい、苦手意識が生まれてしまいます。

正しい発音を求めてしまう

 じつは日本語の発音は主に低音域、英語は主に高音域という違いがあります。あなたは生後10か月で母国語の音域に慣れてしまっているのです。ある研究によると、6歳位までに別の音域を聞き取る訓練をしないと、その音域はよほど注意深くしない限り聞き取れなくなるそうです。もちろん聞き取れない発音を自分が話すことは困難です。つまり、日本人は日本なまりの英語を話すのが宿命なのに、それをネイティブの発音と違うから恥ずかしいと思ってしまい、話すのが苦に感じて苦手意識を持ってしまいます。

イングリッシュ王子のまとめ

僕も今でこそ英語や英語の勉強が大好きですが、以前は英語に苦手意識がありました。英語の勉強は全く身に付きませんでしたし、そのせいでさらに英語に触れる機会を避けてきました。でもある時、自分の「英語の苦手意識」について深く考えさせられる機会があって、そこで苦手意識を克服することができたから今の自分があります。英語の学習方法は数多くありますが、もし今のあなたが英語を得意でないとしたら、まず初めに英語の苦手意識を取り除くことをおすすめします。これは必ず出来ることです!がんばっていきましょう♪
イングリッシュ王子
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