イングリッシュ王子です♪
今回は洋楽を使った英語の勉強法について取り上げたいと思います。
洋楽は英語の勉強に使える?
結論から言うと、洋楽は英語の勉強に役立ちます。
この記事では、洋楽が英語の学習に役立つ理由と、その具体的な勉強法について、メリットやデメリットもあわせて解説してみます。
洋楽が好きなだけではダメです!
音楽が好きな人は世の中に大勢います。
中には昔から洋楽しか聞かないと言う方もいるでしょう。
でも、その人達がみんな英語を話せるわけではないですよね?
これは、ただ洋楽を聞くだけでは英語の勉強にはならないということです。
その一方で、洋楽を英語の勉強にうまく取り入れて英会話をマスターした人も大勢います。
TOEIC1390点満点・英検1級・国連英検特A級で通訳案内士としても知られる安河内哲也氏も洋楽(のカラオケ)をすすめています。
(参考:洋楽・ドラマで学ぶ英語上達法/夢ツキ倶楽部/ジーラック書房)。
つまり、洋楽を使った英語の効果的な勉強法は存在しているのです。
その方法をちゃんと理解して勉強すれば、洋楽を使って英語力をアップすることは可能です。
洋楽を使った英語学習のメリットは?
具体的な勉強法を説明する前に、わざわざ洋楽を英語の学習に取り入れるメリットを確認しておきましょう。
ちなみに、そもそも音楽好きでない人は、下記のメリットの半分が消えますので、この勉強法は向かないと思います。
- 英語を好きになるきっかけになる・・・英語に苦手意識があっても、音楽が好きであれば文法書やテキストよりはとっつきやすいでしょう。英語の苦手意識については「苦手意識を持っているうちは英語を勉強しちゃダメな理由」で詳しく書いています。
- 反復学習が苦にならない・・・英語の勉強では繰り返し聞いて声に出すトレーニングが大切です。ここで脱落する人がかなり多いのですが、音楽好きにとっては、洋楽を使った反復学習なら苦痛に感じにくいでしょう。
- 発音のお手本がある・・・活字を使った勉強とはちがって歌なので、必ず発音のお手本を耳に入れることが出来ます。意識して聞くことでリスニング力がみがけるでしょう。
- 単語のつながりとリズムが学べる・・・英語の会話ではリズムが重視されるので、単語と単語がよくつながって発音されます。これをリンキングと言います。歌ではそれがさらに顕著です。また会話形式ではなかなか気付かないリズムのずれも、メロディーから外れた場合にはすぐに気づきます。
- アウトプットの機会がある・・・音楽ならではのメリットです。歌うのが嫌いでなければぜひカラオケで歌ってください。英語の歌詞をきれいに歌えたらカッコイイですよね!
具体的な勉強法
それでは洋楽を使った英語の具体的な勉強法を紹介しましょう。
1.曲を選ぶ
好きな曲で、できればスローテンポな曲を自由に1曲だけ選んでください。
欲を言えば、スラングやなまりが少なく日常で使える表現が歌詞になっているものが向いていますが、それが好きな曲でなければ全く意味がありません。
もし迷ったら「The Beatles」の名曲をおすすめしておきます。
女性の方は女性ボーカルの曲が良いでしょう。
- 好きな曲が手元にない場合・・・たとえばamazonの「プライムミュージック」を利用する手があります。好きなアーティストを検索したり、視聴や歌詞を見ることも可能なので非常に便利です。ただし、歌詞がない曲もあります。
- どんな名曲があるか知らない場合・・・これもamazonプライムミュージックで“オムニバス”や“洋楽 ヒット”などと検索すると見つかります。データベースとしても便利ですね。
2.歌詞を見ずに聞く
まずは歌詞を見ずに1曲を通して聞きます。
ただ聞き流すのではなく、なるべく単語を聞き取るような気持ちで聞いてください。
もちろん完全に聞き取れなくてかまいません。
リスニングを鍛えたい人は、このステップを6回以上繰り返してください。
なぜ6回なのかは「英単語の覚え方のコツは?最短を目指す効率的な暗記法」で解説しています。
ちなみに、ここで聞こえた通りにメモをとって英文や英単語のチェックを行うことをディクテーションと言い、リスニングと文法と単語の力を同時に高めるテクニックです。
今はリスニングに重点を置かないという人は、このステップは飛ばして次へ進んでください。
3.歌詞を見ながら聞く
この部分の音がこの歌詞に対応している、という感じで歌詞を目で追いながら曲を聞いてください。
前のステップで自分の耳で聞いた音と歌詞をここで一致させます。
知っている単語でも違う音に聞こえていませんでしたか?
4.歌詞の意味を理解する
1フレーズごとに意味を考えてください。
分からない単語や表現があれば調べてください。
全文を日本語に訳す必要はありませんので、おおまかな意味が分かれば十分です。
和訳は見ない方が良いですが、どうしても時間を短縮したい人は参考程度に見てください。
5.歌詞を見ながら声に出して聞く
歌詞の意味が分かってそれがどんな英文なのか理解したら、あとは歌詞を見つつ声に出しながら聞いてください。
これをひたすら繰り返します。
もちろん6回以上です。
必ず声に出してください。
6.アウトプットする
最終チェックとしてカラオケで歌ってみましょう!
マイクを通すことで自分の発音をチェックできます。
耳で聞いた音で発音できていますか?
モニターに歌詞が表示されるのでド忘れしても安心です。
カラオケに行くたびに課題曲として必ず1曲歌うのも良いですね。
いちど歌詞を覚えてしまったら、あとはどこででもアウトプットできます。
7.歌詞を印刷してファイリングする
マスターした曲の歌詞は、可能であれば紙に印刷してファイルにとじておきましょう。
曲をマスターする毎にファイルが厚くなるので成果が可視化できます。
これは自信につながりますし、続けていくモチベーションにもなります。
この勉強法のデメリットは?
音楽好きにとっては楽しい英会話の勉強法ですが、一応デメリットについても考えてみます。
- 英語の基礎を体系的に学ぶには向かない・・・中学1~2年の基本的な文法を知らない英語初心者にはこの勉強法は非効率だと思います。まずは学習教材から始めましょう。
- スラングやなまりが含まれている・・・あなたがビジネス英会話を目的としているなら、先ずはきれいな英語から覚えるように気を付けるべきです。
- 省略が多い・・・詩や口語的な表現が多く、あえて歌詞にせずに単語を省略してしまうことがあります。それらの意図を読んで省略部分を推測しなければなりません。不完全な文章を覚えるのは良いことではないです。
- 和訳は意訳なので注意・・・和訳が手に入ることがありますが、曲の雰囲気を表現した詩(ポエム)的な日本語訳になっていることが多いです。その場合の訳はその歌のシーンでしか意味をなさないものもあるので注意が必要です。
イングリッシュ王子のまとめ
洋楽を使った英語の勉強法、いかがだったでしょうか?
リスニングとスピーキングの対策として、そして英語に親しむ機会としてどんどん活用してください。
それにしても音楽っていいですよね!
メロディーがあれば仮に歌詞が分からなくても、国や言葉を超えて通じ合うことが出来ると僕は思います。
(あ、それじゃ英語の勉強にならないか)
そういう僕も、好きな曲をいくつか丸暗記しています。
あまりメジャーではありませんが、big mountainの「baby I love your way」(ピーター・フランプトンのカバー)は初めて覚えた曲です。
「'cuz」などスラング表記もありますが、発音やテンポがとても聞き取りやすいので参考にしてみてください。
洋楽は外国人の友達と一緒に歌ったりなど、英語の勉強だけでなくコミュニケーションの引き出しとしても活用できたので、やっておいて本当に良かったですよ。
▼洋楽を使った英語の勉強にピッタリな音楽配信サービスはこちらです
↑アマゾンプライムなら洋楽を聞きながら歌詞も見れます